人間の情報処理の理解とその応用に関する研究

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平成14年度の研究成果のまとめと今後の展望

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(2)説明資料−d. 今後の進め方

「研究経緯概説」で述べたように,新規計画研究の立ち上げおよびこれまでの研究活動によって,柱内における学際的研究の推進体制が整い,順調に研究が進展している.特に,「人間と共生する情報システム」実現のための基礎的理論として成果が得られている「自律ダイナミクスを持つ情報システムによる動的イベントの表現・学習・認識・生成」に関しては,今後より詳細なモデル化および,動的イベントの記述・構造化・学習・生成機構の実現について研究を深く堀り下げ,最終年度にはこのモデルに基づいたデモンストレーション可能なシステムの構築を行う予定である.

また,5年間に渡る研究成果のとりまとめおよび,得られた研究成果を具体的な形で社会に示すため,

人間と共生する情報システムというコンセプトは,ソフトウェア,ネットワーク,コンテンツ,さらには社会制度といった領域内の他の柱の研究とも深い関係があり,現在進行中の連携を更に強化し,具体的な成果を生み出すことを目指している.

さらに,本柱では,柱内での学際的研究,領域内での他の柱との連携に留まらず,研究,議論の輪を国際的にも広げるため,定期的に国際シンポジウムを開催することを考えており,第1回として平成14年11月に京都で国際シンポジウムを開催した.2回目は平成16年11月に開催する予定であり.そこでは,国内外から論文を公募し,より拡大した形で国際シンポジウムを開催し,人間と共生する情報システムの実現にむけた国際的なフォーラムを根づかせることを目指す.

最後に,本柱が目指している「日常生活環境において人間と共生できる情報システム」を実現することは,「人にやさしい」,「バリアフリーな」情報社会の構築に大きく寄与するものと考えられ,IT社会の深化が人間中心の社会の構築を目指したものであることを広く社会にアピールすることができ,本柱の研究は社会的にも大きな意義があると考えられる.

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