視野に重なりを持たない観測ステーション群による広域監視

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これまでの議論は、観測ステーションの持つ視野に重なりがあり、移動対象を 複数の観測ステーションによって同時に観測できることを前提としていた。し かし、各観測ステーションの観測範囲が互いに重なりを持つことをシステムの 前提条件とした場合、
  1. 広い地域全体をカバーするには膨大な数の観測ステーションが必要になる。
  2. 観測ステーションの故障や通信路の障害等によって観測範囲の重なりが 損なわれた場合、システム全体が動作しなくなる。
という致命的な問題が生じる。このため、道路網や広い工場などを対象とした 広域分散監視システムを構成するには、下図に示すように観測範囲が重 なりを持たない場合の移動対象の追跡方式が必要になる。

観測範囲の重なり

こうした視野に重なりを持たない観測ステーション群による対象の広域追跡の ための基本的アルゴリズムをすでに(文献)で提案した。現在は、この アルゴリズムの改良、高度化を進めている。

観測ステーションの配置と地図情報

クリークの階層的併合

クリークの隣接関係グラフ

クリークの最適併合法の探索


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