分散協調視覚研究の目的
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最近、知能、行動を介した外的世界との相互作用を基本とした知能システムの実
現に大きな関心が寄せられている。この動きは、sensing&actionに基づく相互作
用やコミュニケーションを基本とした新たな情報処理への展開を目指したものと
考えられ、情報処理システムのヒューマン・インタフェースの向上という観点か
らも重要なものであり、重点的な研究が望まれている。
知能システムの構成
本プロジェクトでは、視覚を通じた、情報システムを実世界との双方向実時間相
互作用によって、
- 実世界の多様な状況において柔軟かつ頑健に機能する知能システムの実現
- ネットワーク上に作られた情報メディア社会と実世界との有機的結合
を図るための方法として、分散協調視覚システムを取り上げ、そのためのハード
ウェア、ソフトウェアを研究することを目的とする。
具体的には、有線・無線ネットワークで結ばれた多数の観測ステーショ
ン(多自由度カメラ雲台を備えた実時間3次元画像・映像処理装置)や視覚機
能を備えた移動ロボットにより、動的に変化する世界の状況を多角的に観測し、
- 分散協調型状況理解
観測ステーション同士、観測ステーションと移動ロボット、移動ロボット同士の
コミュニケーション、協調によって、動的に変化する実世界の多様な状況を実時
間で把握する。
- 対話的実時間映像生成
理解の結果得られた状況記述やネットワークを介して得た情報を人間に分かりや
すい多様な形態の映像情報として実時間で対話的に表現・生成・編集する。
ことを目的としている。
分散協調視覚システム
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