装着型視覚センサを用いた手持ち物体の3次元ディジタル化
1.いつでもどこでも3D
現状の3D計測 → 3Dスキャナなどの据え置き型装置の利用
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撮れるもの・場所に制限
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日常環境で3Dで撮りたい
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手に取ったものの3D形状取得
2.3次元ディジタル化
多視点画像ではなく、3次元の形状と表面の模様に分けて記録する
- データが小さく効率が良い
- 検索が容易
- 自由視点の映像再生可能
→ 手持ち物体の3Dディジタル化
3.提案する新技術
- 手持ち物体の動きを、物体上の特徴点の追跡により、3次元計測する
- 物体が中心に固定されていると仮定して、仮想的にカメラを周囲に配置する
- 物体と手のシルエットを求め、シルエットから作られる物体の存在範囲を3次元空間内から切り出す
- 手を持ち替えているうちに移動する手の領域が徐々に削除され、中心の物体が現れる
4.処理の紹介(1)特徴点の追跡と仮想的なカメラ配置の復元
物体を手で回す→物体を中心に考えると→カメラが物体の周りを回る
5.処理の紹介(2)画像から物体シルエットを生成
6.処理の紹介(3)多視点シルエットからの3次元形状復元
7.処理の紹介(4)3次元形状へのテクスチャの張り付け
8.結論
- 提案手法によって容易に手持ち物体の3Dディジタル化が可能
→Wearable Vision Sensor などを用いたモバイルシステムに適用可能
参考文献
- 装着型視覚センサを用いた対象の3 次元形状計測
築澤宗太郎,杉本晃宏,松山隆司, 情報処理学会研究会資料, CVIM-, 2002.5 - 装着型能動視覚センサを用いた人物の運動推定
杉本晃宏, 長友渉, 松山隆司, 画像の認識・理解シンポジウムMIRU2002, Vol.1, pp.215-222, 2002.8 - 装着型能動視覚センサを用いた3次元注視点の抽出
戸田真人,鷲見和彦,松山隆司, 計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会,2B4-6, 2003.12 - 装着型視覚センサを用いた手持ち物体の3次元ディジタル化
築澤宗太郎,鷲見和彦,松山隆司, 情報処理学会研究会資料,CVIM143-4, 2004.3 - Active Wearable Vision Sensor---Detecting Person's Blink Points and Estimating Human Motion Trajectory
A. Sugimoto and T. Matsuyama, Proc. of IEEE/ASME International Conference on Advanced Intelligent Mechatronics (AIM2003), pp. 539--545, 2003 - 3D Digitization of a Hand-Held Object with a Wearable Vision Sensor
Sotaro Tsukizawa, Kazuhiko Sumi, Takashi Matsuyama, ECCV Workshop on HCI, Prague, Czech Republic, pp.129-141, May 2004 - Active Wearable Vision Sensor: Recognition of Human Activities and Environments
K. Sumi, A. Sugimoto, and T. Matsuyama, Proc. of nternational Conference on Informatics Research for Development of Knowledge Society Infrastructure, pp.15-22, Kyoto, 2004.3 - Ubiquitous and Wearable Vision Systems
T.Matsuyama, Dagstuhl Seminar on Theoretical Computer Vision, 2004.6.14-18