2004年度の活動記録
- 柱長 計画研究代表者 松山 隆司 (京都大学 大学院情報学研究科)
- 計画研究代表者 入來 篤史 (東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科)
- 計画研究代表者 佐々木 正人 (東京大学 大学院情報学環)
- 計画研究代表者 國吉 康夫 (東京大学 大学院情報理工学系研究科)
* 特定領域「情報学」A03 第7回柱内研究会
概要
開催日: | 2004年5月24日(月) 13:30〜17:00 |
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場所: | 京都大学 時計台記念館国際交流ホールIII |
出席者: | A03柱関係者20名、外部18名、計38名 |
プログラム
タイトル: | 人間とロボットの相互学習系におけるインタラクションの創発・発達に関する研究 |
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発表者: | 尾形哲也 (京都大学 情報学研究科) |
概要: | 人間と共存する「人間適応機械」の設計で最も困難かつ興味深い問題は、通常の機械学習が仮定している学習の“収束状態”が存在しないことにある。なぜなら機械の人間への適応に加え、人間の機械への適応が存在する(相互適応)ために、複雑な関係性の創発が永続的に繰り返されるからである。本課題ではこの人間とロボットの相互学習系について“力学系の視点から解析”と“人間の心理実験”とを対応させることで、その特徴を明らかにすることを目的とする。本発表では、研究で仮定している人間ロボット協調系、使用する再起結合神経回路モデルとその諸特徴、リハーサル出力(内部連想)を用いた学習法を紹介し、最終的に現れると期待される人間ロボットのインタラクションの発展過程について考察する。 |
タイトル: | 軌道アトラクタによる人間の動的パターン処理のモデル化 |
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発表者: | 森田 昌彦(筑波大学 システム情報工学研究科) |
概要: | 本研究の目的は、軌道アトラクタネットワークと呼ばれる神経回路モデルにより、人間の動的な情報処理の基本的過程をモデル化し、その原理に迫ると共に、柔軟で人間的な動的パターン認識や運動制御などに応用可能な情報処理モデルをを構築することである。本講演では、まず軌道アトラクタネットワークに関するこれまでの様々な研究を簡単に紹介した後、「選択的不感化」という新たな原理の導入によって拡がる、本モデルの大きな可能性について述べる。 |
タイトル: | 人間の行動とそれに伴う物体の協調的認識およびその自然言語による記述 |
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発表者: | 北橋忠宏(関西学院大 情報科学科) |
概要: | 近年、人間のジェスチャや物体の認識に関して多彩な研究報告があるが、両者を関連付けた研究はほとんど見当たらない。本来、人間の行為・行動は外界への働きかけを伴うことが多い。このことに着目すれば、認識過程において両者を結合することは必然性を持つ視点であり、本研究の目標とする。また、行動の認識結果は動詞によって表現され、その行為主体・対象を認識すれば、文による表現が得られる。これは画像を介する対話の新たなインタフ ェースを提供できると考えられる。 |
A03柱会議
議題: | 1. 国際ワークショップに向けて 2. 最終成果に向けて 3. その他 |
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